総監筆記試験問題の解法例(平成30年度②解答骨子作成)

平成30年度の総監筆記試験問題の解法②です。設問(1)~(3)について、その内容に忠実に対応して、解答骨子を作成します。

解答骨子とは解答用紙に記述する見出しの構成(章、節、項)のことです。章は設問番号(1)、(2)、(3)に対応します。節は各設問中の問い①、②、③に対応します。項は必要に応じ細分化したものです。

見出しの番号の振り方

これは明確なルールがある訳ではありませんが、一般部門であれば、その部門の中心的な学会の論文投稿規定に準じて振るべきでしょう。試験委員も学会関係者である可能性が高いためです。総合技術監理部門では対応する学会はありませんが、やはり試験委員は部門ごとに選ばれているため、自分の選択した科目に対応した部門、学会の規定に準じるべきでしょう。以下に例を示します。

例)機械学会 章:1.、節:1.1、項:1.1.1 (ISO式です)

例)土木学会 章:1.、2.、3.、節:(1)、(2)、(3)、項:a)、b)、c)

例)公文書様式 章:1.、2.、3.、節:(1)、(2)、(3)、項:ア、イ、ウ

では、設問1に対する解答骨子を示します。

設問(1)

(1) 本論文においてあなたが取り上げる事業又はプロジェクト(あるいはより広く、組織や業界でもよい。以下「事業・プロジェクト等」という。)の内容を、次の①~④に沿って示せ。
(問い(1)については、問い(2)と併せて答案用紙3 枚以内にまとめよ。)

① 事業・プロジェクト等の名称及び概要を記せ。
② この事業・プロジェクト等の目的を記せ。
③ この事業・プロジェクト等が創出している成果物(製品、構造物、サービス、技術、政策等)を記せ。
④ この事業・プロジェクト等において、技術や方策により過去と比較して働き方が変化した事例を1 つ挙げ、変化を及ぼした事象と働き方がどのように変化したかを記せ。

ここでの題意(設問で求められていること)に順じ、章>節>項と構造化して書き出します。土木学会の様式に準じます。設問の記述の丸写しでも、多少短縮しても、内容に間違いがなければ良いでしょう。

解答骨子は問題用紙の余白に書き出します。問題用紙はA4で全白紙のページがあればそれを利用し、すべての設問に対した骨子を書くことができます。また問題用紙は持ち帰えれますので、試験から帰宅後に解答骨子を読み直したり再現論文作成に役立てることもできます。

設問(1)の解答骨子

1.取り上げる事業の内容
(1)事業の名称及び概要
(2)事業の目的
(3)事業が創出している成果物
(4)事業での過去と比較して働き方が変化した事例
a)事例の内容
b)変化を及ぼした事象
c)働き方の変化

設問で尋ねられている内容や項目を解答骨子に忠実に転記をしました。ここで転記漏れや転記ミスがあると、題意に対応していないとみなされ大幅な減点(=不合格)となる可能性が高くなります。注意が必要です。

なお設問に準じ「事業・プロジェクト等」を記しましたが、実際に解答する内容は事業もしくはプロジェクトのどちらかになりますので、それに沿ってどちらかを記述してください。

以下、設問(2)と、設問(3)も、同様に解答骨子を示します。

設問(2)

(2) あなたが取り上げた事業・プロジェクト等が抱える働き方改革の観点からの課題について、次の①~②に沿って示せ。
(問い(2)については、問い(1)と併せて答案用紙3 枚以内にまとめよ。)

① 働き方改革に関係すると考えられる現在の課題を2 つ取り上げ、その概略と働き方への具体的な影響を記せ。
② ①で取り上げた2 つの課題それぞれについて、その背景(例えば社会的、組織的、技術的等)を詳述せよ。

解答骨子です。

設問(2)の解答骨子

2.事業が抱える働き方改革の観点からの課題
(1)働き方改革に関係すると考えられる現在の課題1
a)概略
b)働き方への具体的な影響
c)背景
(2)働き方改革に関係すると考えられる現在の課題2
a)概略
b)働き方への具体的な影響
c)背景

 

設問(3)

(3) 問い(2)で記した課題を解決するための技術や方策について、課題毎に次の①~③に沿って示せ。
(問い(3)については、答案用紙を替えて2 枚以内にまとめよ。)

① 課題を解決するための技術や方策を具体的に記せ。ただし、技術や方策の現時点における実現性は問わない。
② ①で記述した技術や方策について、実現するために乗り越えなければならない障害(例えば社会的、組織的、技術的等)を具体的に記せ。
③ ①で記述した技術や方策について、それらが実現した場合の働き方に及ぼす効果及び付随して生じる留意すべき影響を記せ。

解答骨子です。

設問(3)の解答骨子

3.課題を解決するための技術や方策
(1)課題1について
a)具体的な技術や方策
b)実現するために乗り越えなければならない障害
c)実現した場合の働き方に及ぼす効果
d)実現した場合の留意すべき影響
(2)課題2について
a)具体的な技術や方策
b)実現するために乗り越えなければならない障害
c)実現した場合の働き方に及ぼす効果
d)実現した場合の留意すべき影響

以上が解答骨子となります。繰り返しますが、設問の内容から忠実に転記し、漏れやミスが無いことを確認してください。

解答骨子のまとめ

下記は設問(1)~(3)の解答骨子をひとつにまとめたものです。「事業・プロジェクト等」は「事業」に統一しています。この解答骨子に対して、何を書くか、次の記事で検討してまいります。

平成30年度過去問 解答骨子

1.取り上げる事業の内容
(1)事業の名称及び概要
(2)事業の目的
(3)事業が創出している成果物
(4)事業での過去と比較して働き方が変化した事例
a)事例の内容
b)変化を及ぼした事象
c)働き方の変化

2.事業が抱える働き方改革の観点からの課題
(1)働き方改革に関係すると考えられる現在の課題1
a)概略
b)働き方への具体的な影響
c)背景
(2)働き方改革に関係すると考えられる現在の課題2
a)概略
b)働き方への具体的な影響
c)背景

3.課題を解決するための技術や方策
(1)課題1について
a)具体的な技術や方策
b)実現するために乗り越えなければならない障害
c)実現した場合の働き方に及ぼす効果
d)実現した場合の留意すべき影響
(2)課題2について
a)具体的な技術や方策
b)実現するために乗り越えなければならない障害
c)実現した場合の働き方に及ぼす効果
d)実現した場合の留意すべき影響